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2006 Trophee Eric Bompard★FS編★

第4戦、トロフィー・エリック・ボンパールが終わりました。
優勝したのは韓国の金妍兒
ショート、フリーともに1位で見事優勝。まだシニアの世界大会2戦目の選手なんですよ。あの風格はそれを忘れさせる何かがありますよね。そして、2位の安藤美姫とともに、グランプリファイナル出場権を獲得しました。昨年の浅田真央を思い出させますね。NHK杯の結果次第では、真央vsユナの直接対決がグランプリファイナルの舞台で見られるかもしれません。それでは、金妍兒のフリーから見ていきましょう。

フランス杯を制したのは、韓国の金妍兒

ショートプログラムとは全く印象の異なる、薄い水色の衣装でふんわりと舞うフリー曲は「あげひばり」。優雅なスケーティングの彼女にぴったりの曲だと思います。両手を羽のように動かしてヒバリを表現していたりと、その表現力にも磨きがかかっています。最初のジャンプはトリプルフリップ+トリプルトウループのコンビネーションです。これはとても良かったですね。ジャッジからも高い評価を受けました。高さ、流れともに文句なかったと思います。着氷もとても綺麗で、余裕のあるジャンプでした。二つ目はイナバウアーの姿勢から入っていくダブルアクセル+トリプルトウループです。これもとてもよかったですね。そしてレイバックスピン⇒ビールマンスピン。彼女のレイバックはとても特徴的ですね。ビールマンも軸がしっかりしていて綺麗でした。続くジャンプはトリプルルッツ。これも綺麗に決まりました。流れを止めないジャンプができているのが素晴らしい!!次はコンビネーションスピン。これはレベル4を獲得しています。上を向いてのスピンは珍しいですね。ドーナツスピンも入れていました。ポジションもしっかりしていて、良かったと思います。中盤にストレートラインステップシークエンスを持ってきています。ゆったりとした曲に乗って綺麗なステップを見せています。ショートプログラムではレベル1だったステップも、フリーでは高く評価されました。ジャンプ以外もきちんとこなしていく選手ですね。そして、トリプルルッツ+ダブルトウループをしっかり成功させました。フライングシットスピンもレベル4。回転速度もいいですね。スケーティングの優雅さは素晴らしいです。手の動かし方や身のこなしが本当に美しい。曲の盛り上がりに合わせたダブルアクセル、これも決まりました。ステップから入りましたね。トリプルアクセルが見られる日も近いかもしれません。次のジャンプはトリプルサルコウでしたが、ステップアウトしてしまいました。後半疲れてきたのかな?長い手足を生かしたスパイラルシークエンスはたっぷりと見せてくれましたね。これもレベル4を獲得。次のダブルアクセルは転倒してしまいました。タイミングが難しいジャンプなんですね。最後の要素は足換えのコンビネーションスピン。これはどのポジションをとっても綺麗で、複雑な構成を見事にこなしていましたね。後半のジャンプの失敗はありましたが、何度も見たいと思えるプログラムでした。

得点は、テクニカルエレメンツが63.04とかなり高い点数。三回転+三回転を決め、ジャンプ以外の要素でもレベル4を並べていますから、当然の評価です。プログラムコンポーネンツは57.28とこれも高いですね。7点台を並べています。合計得点は119.32、ショートプログラムの得点も合わせると184.54とパーソナルベストを更新。シニア2戦目にして堂々の1位です。ファイナルではノーミスの演技が見られるといいですね。

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(ジンクス跳ね除け初優勝!!GPF出場も決定の金妍兒)

動画はコチラ↓
金妍兒 2006 Trophee Eric Bompard FS「あげひばり」

2位は日本の安藤美姫

フリーの曲はメンデルスゾーン作曲の「ヴァイオリン協奏曲」です。とても綺麗な曲ですね。彼女の力強いジャンプやステップによく合っていると思います。黒の衣装もとても大人っぽくていいですね。最初のジャンプはトリプルルッツ+トリプルループの予定でしたが、最初のルッツで惜しくも転倒。ここで金妍兒との差ができてしまいましたね。安藤がこのジャンプでとった点数はわずか3点。金妍兒は成功させた上にGOEで加点を受けたので10.90点をとっています。安藤のコンビネーションジャンプのほうが難易度も基礎点も高いので、決まっていれば結果は変わったかもしれません。次のトリプルサルコウはしっかり決まりました。グランプリファイナルでは、ここを4回転サルコウにするという発表もありましたね。ぜひ成功させてほしいと思います。三回転でこの余裕ですし、今の彼女なら成功するかもしれないなと思います。次はトリプルフリップ。これはややマイナスの評価を受けました。フライングシットスピンはレベル4をとっています。ポジションも回転速度もいいですね。スパイラルシークエンスもしっかり見せてレベル4を貰いました。エッジワークもいいですし、優雅でした。スパイラルからの流れで跳ぶトリプルルッツ+トリプルループはとても良かったです。高さがありますね。そしてトリプルトウループ+ダブルループ+ダブルループの三連続ジャンプもびしっと決まりました。ジャンプはもう完全復活ですね。次もコンビネーション、トリプルフリップ+ダブルループです。ミスは引きずっていませんね。最後はダブルアクセル。アクセルジャンプもとても綺麗に跳べるようになってきたと思います。ジャンプを続けても疲れを見せず、次のコンビネーションスピンでもレベル4を獲得しています。終盤、最も曲が盛り上がるところでの力強いストレートラインステップシークエンス。スピード感があり、全身を使っていて、音楽にも乗っていました。今日は少し疲れが見えたようにも思えました。(足換え)コンビネーションスピンも素晴らしかったです。たくさんのポジションを組み込んだ複雑なスピンでした。彼女はスピンも今季とても良くなっています。これもレベル4ですね。スピンやステップでレベル4を取れて、三回転+三回転ジャンプを跳べる選手がやっぱり上位に来ますね。最後はレイバックスピンを見せて、フィニッシュ。最初のジャンプ失敗を引きずらす、いい演技でした。

得点は、テクニカルエレメンツが57.70でプログラムコンポーネンツが52.27でした。金妍兒にはどちらも及びませんでしたが、腰の痛みもあった中で素晴らしい出来だったと思います。フリーの得点は109.42、そしてショートとの合計は174.44で2位。最初のジャンプさえ…と思わずにはいられない金妍兒との得点差になりましたね。今季もグランプリファイナル出場決定。ぜひ頑張ってほしいです。

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(2戦とも優勝はならなかったがGPF出場を決めた安藤美姫)

動画はコチラ↓
安藤美姫 2006 Trophee Eric Bompard FS「ヴァイオリン協奏曲」

ショートプログラムではジャンプ転倒もあって4位と出遅れたキミー・マイズナーは、フリーで調子を戻して銅メダルを獲得。スケートアメリカに続く表彰台です。やっぱり実力のある選手だなぁと思いますね。彼女のフリーは「フラメンコ」。去年よりも大人っぽい曲ですね。最初のジャンプはトリプルルッツ+トリプルトウループ。難しいジャンプですが綺麗に決まりました。音楽に合った表現がうまい彼女、楽器の音と同時に氷をトウで叩くという小さいけれども魅力的な演出もしています。そして次のジャンプはトリプルアクセルでしたが、惜しくも転倒してしまいました。回転不足で転倒と取られますから、ロスは大きいですね…。でも挑戦したのは素晴らしい。続くジャンプはトリプルフリップ+ダブルトウループですが、後ろのトウループがシングルになってしまいました。曲にうまく乗ったストレートラインステップシークエンスはとても良かったです。体を使いながらも、足はしっかりとしたステップを踏めていました。曲調が変わって、優雅なスケーティングを見せています。そして次の足換えコンビネーションスピンでは複雑な組み合わせのスピンをしっかりとした回転で見せてレベル4を獲得しました。続くトリプルサルコウは綺麗に決まりました。静かな曲調に乗せたスパイラルシークエンスもレベル4を貰っています。決して体は柔らかいとは言えませんが、安定感がありますね。スパイラルの後すぐのジャンプはトリプルルッツのはずでしたが1回転になってしまいました…。ジャンプがうまく決まらないと焦りも出てきますよね。マイズナーはスピンが本当に上手で、ルッツ後のシットスピンもレベル4を獲得しています。次はフライングキャメルスピン。得意のスピンを見せていきます。彼女はビールマンスピンはできないけれど、スピンではいつも高い評価を受けています。終盤もジャンプを続けていきます。今度はトリプルルッツを成功、これは綺麗でした。高さもありましたね。昨季と同じダブルアクセル+ダブルトウループ+ダブルループの三連続ジャンプもきちんと決まりました。最後は足換えコンビネーションスピン。これもレベル4です。ただコンビネーションになっているだけでなく、態勢を変えるのが難しい組み合わせ同士を近接させても回転速度を保って回れているんですね。これは高い評価に繋がっています。もちろん足換えもとてもスムーズ。ミスはあったものの、2大会連続で表彰台に上がりました。

得点は、テクニカルエレメンツ52.79+プログラムコンポーネンツ53.68=105.47。フリーだけの得点ではフィンランドのポイキオに次いで四位になります。ショートとの合計は158.03となりました。上の二人からは点差がありますが、堂々三位はジャンプのミスをカバーできるくらいのスピンやスパイラルを見せた結果とも言えますね。トリプルアクセルも決まるようになってくるといいですね。

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(ミスはあったものの、見事三位に入ったマイズナー)

動画はこちら↓
Kimmie Meissner 2006 Trophee Eric Bompard FS 「フラメンコ」

おもしろかったですね!!フランス杯。
SP三位のロシェットはフリーでミスを連発してしまい、残念ながら優勝争いからは少し遠ざかってしましました。エキシビションも照明などにとてもこだわっていてとても素敵でした。次のロシア杯には恩田美栄と澤田亜紀が出場します。中国杯優勝のユリア・セベスチェンをはじめ、ソコロワやマイアー、シズニーと言った実力派がたくさん登場します。そろそろGPF出場6名も続々決まってきますから、後半ならではの楽しみも出てくると思います。

それではまた来週♬

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